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販売期間
2022/04/03 00:00 〜 2022/04/20 21:00
稲葉俊郎×森田真生 「治す」と「治る」を考える
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【概要】
稲葉俊郎×森田真生 「治す」と「治る」を考える
4月20日(水)19:00-21:30(途中10分程度の休憩を挟みます)
病を治す。症状を叩く。
目に見える不都合を解消していくことによって、状況を改善していくという考え方がある。これに対し、症状に耳を傾け、環境を整え、病が「治る」状況を作るというアプローチもある。
「治す」と「治る」の両方の発想を持つことは、人間のこころやからだの健康だけでなく、野菜や土、あるいは自然の生態系そのものの健康を、より大きく、複雑な視点でとらえることに通じるのではないだろうか。
健康とは何か。病とは何か。
生まれて、生きて、死ぬとはどういうことか。
そもそもいのちが「元気」であるとはどういうことか。
医療の現場で、そして「いのち」の現場で、こうした問いを追究し続けてきた稲葉さんとともに、今回はあらためて、「治す」こと、「治る」ことについて、様々な角度から考えてみたいと思います。当日の出会いを心から楽しみにしています。
ーー2022年4月2日 森田真生
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現代医学の「病気が治るから元気になる」という考え方と、「元気になったから病気が治る」という伝統医療のような考え方は、それぞれ善悪や優劣ではなく、アプローチの違いなのだ。
「病気を治す」という考え方だけに固執すると、生活や人生は「病気」を中心に動いていくことになる。自分の体や心を戦場だと考え、日々、闘わなければならなくなる。
一方、「元気になる」「健康になる」という考え方を重視すると、生活や人生は「元気」「健康」を中心に動いていくことになる。
ーー稲葉俊郎『いのちを呼びさますもの』より
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【プロフィール】
稲葉俊郎(いなば・としろう)
1979年熊本生まれ。医師、医学博士、東京大学医学部付属病院循環器内科助教(2014-2020年)を経て、2022年4月より軽井沢病院院長、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東北芸術工科大学客員教授を兼任(山形ビエンナーレ2020 芸術監督 就任)。在宅医療、山岳医療にも従事。未来の医療と社会の創発のため、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行っている。単著『いのちを呼びさますもの』(2017年)、『いのちは のちの いのちへ』(2020年)(アノニマ・スタジオ)、『ころころするからだ』(2018年、春秋社)、『からだとこころの健康学』(2019年、NHK出版)、など。HP:https://www.toshiroinaba.com/
森田真生(もりたまさお)
1985(昭和60)年東京都生れ。独立研究者。京都に拠点を構えて研究・執筆のかたわら、国内外で「数学の演奏会」「数学ブックトーク」などのライブ活動を行っている。2015(平成27)年、初の著書『数学する身体』で、小林秀雄賞を最年少で受賞。他の著書に『数学の贈り物』、絵本『アリになった数学者』、編著に岡潔著『数学する人生』がある。